蓄電池はやめたほうがいい?
施工会社が、向かない家の条件を正直に書きます
先に結論 ── この3つが重なるお宅は、急がなくてよいと思います
やめたほうがいい、と申し上げる3つの条件
太陽光が無く、電気の使い方も昼に寄っている
蓄電池は「電気をためて、あとで使う」装置です。 ためる元が無ければ、働く場面がありません。 太陽光が無い場合は、電気料金の安い夜間に買ってためることになりますが、 それで得られるのは時間帯ごとの単価の差だけです。 さらに昼に電気をよく使うお宅では、ためた電気が昼のうちに尽きてしまいます。
- 🎯 それでも意味が出る場合
- 停電への備えを主な目的にされるとき。医療機器をお使いのお宅、在宅で仕事をされているお宅では、太陽光の有無にかかわらず意味があります。
あと数年で引っ越す・建て替える予定がある
蓄電池はその家に据え付ける設備です。基礎を打ち、配線を分電盤につなぎます。 外して持っていくことは、できなくはありませんが、 取り外し・運搬・再設置で、新しく買うのに近い費用がかかることがあります。 売却するときに設備の価値がそのまま上乗せされるとも限りません。
- 🎯 目安
- その家にあと10年以上住む予定があるか。ここが1つの区切りになります。機器の保証期間も、おおむねその前後で設定されています。
置き場所が取れない・基礎が打てない
これは現場に伺って初めて分かることです。 家庭用の蓄電池はエアコンの室外機より大きく、重いものです。 地面がゆるければ基礎を作り直す必要があり、そのぶん費用が増えます。 室外機から音も出ます。寝室の窓のすぐ外や、隣家との境ぎりぎりは避けたい場所です。
- 🔴 見積の前に
- 置き場所の写真を撮っておいてください。置けるかどうかで金額が変わります。現地を見ずに出た見積は、あとから増えることがあります。
逆に「付けてよかった」と言われるのは、こういうお宅です
① 太陽光があって、電気が余っている
売電の単価は下がっています。余った電気を売るより、ためて夜に使うほうが得になりやすい状況です。 すでに太陽光があるお宅は、待つ時間そのものが損になりやすい、とも言えます。
② 夜に電気をよく使う
共働きで帰宅が遅い、エアコンを夜つけっぱなしにする、給湯も電気。 夜の使用量が多いほど、ためた電気の出番が増えます。
③ 停電すると本当に困る事情がある
医療機器、在宅の仕事、小さなお子さんや高齢のご家族。 この場合は、元が取れるかどうかとは別の物差しで考えることになります。 保険に近い考え方です。
🔴「何年で元が取れます」と言われたときに確かめること
- いまの電気料金の単価で計算しているか(将来の値上がりを見込んでいないか)
- 毎日満充電になる前提になっていないか(曇りの日も雨の日もあります)
- 工事費・基礎・撤去費が入っているか
- 補助金を引いた後の金額か、引く前か
🎯 いちばん確かなのは、ご自宅の検針票を1年分そろえることです。 月ごとの使用量が分かれば、その数字で試算できます。 前提を書かずに年数だけを示す説明は、確かめようがありません。
よくあるご質問
蓄電池はやめたほうがいいですか
ご家庭によります。昼に家に誰もおらず、夜の電気の使用量も少なく、停電への備えも特に要らない。この3つが重なるご家庭では、費用に見合う効果が出にくいです。逆に、昼に太陽光でつくった電気が余っている、夜にエアコンや給湯で電気をよく使う、医療機器や仕事の道具で停電が困る。そうしたご家庭では意味が出ます。大事なのは「蓄電池が良いか悪いか」ではなく「そのお宅の電気の使い方に合うか」です。
蓄電池は何年で元が取れますか
電気の使い方と、いまの電気料金のプランによって大きく変わるため、一律には言えません。ただし計算の考え方は単純です。「1日にためて使える電気の量 × 買う電気の単価 × 日数」が減る金額で、そこから機器と工事の費用を割ると年数が出ます。ご自宅の検針票を1年分ご用意いただければ、その数字で試算できます。「〇年で元が取れます」と最初から言い切る説明には、その前提が書かれているかをご確認ください。
蓄電池の価格は10年後に安くなりますか
将来の価格は予想になるため、当社では断定していません。ただし待つ間にも電気は買い続けることになります。いま太陽光があって電気が余っているご家庭ほど、待つ時間そのものが損になりやすいです。逆に太陽光がまだ無いご家庭は、急ぐ理由が少ないぶん、じっくり比べる余裕があります。
太陽光が無くても蓄電池だけ付ける意味はありますか
あります。電気料金の安い時間帯に買った電気をためて、高い時間帯に使うという使い方ができます。ただしこの場合、得られるのは時間帯ごとの単価の差だけなので、太陽光と組み合わせた場合より効果は小さくなります。停電への備えを主な目的にされるなら、太陽光の有無にかかわらず意味があります。
訪問販売で勧められています。どう判断すればよいですか
その場で契約しないことです。同じ機種でも会社によって見積が数十万円違うことは珍しくありません。「今日だけ」「モニター価格」といった言葉が出たときは、一度持ち帰って複数社の見積を比べてください。訪問販売には契約書を受け取った日から8日間のクーリング・オフがあります。
停電したとき、家中の電気が使えますか
機種と工事の内容によります。決められたコンセントだけが使える「特定負荷」と、分電盤ごと切り替わる「全負荷」があり、価格も変わります。全負荷にすると家中で使えますが、そのぶん蓄電池の残量が早く減ります。どの部屋を優先するかは、置き場所と配線を見ながら決めることになります。
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1社の言い値で決めないために
補助金の額よりも、見積そのものの差のほうが大きいことがあります。 同じ設備でも、会社によって数十万円ちがうことは珍しくありません。 当サイトでは、最大5社の見積を無料で比べられます。電話番号の入力は必須ではありません。